ぽすたるワイド的ニュースデスク(『スラムダンク』編)
約20年前の作品だというのに、今なお根強い人気を誇る『スラムダンク』。
先日、アニメ化20周年&ブルーレイ発売を記念したイベントが行われたというので、そのレポートを紹介。
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イベントでは、初のブルーレイディスク(BD)作品「SLAM DUNK Blu‐ray Collection」の公式サイトで募集した名言企画「みんなが決めるSLAM DUNK名台詞」のうち、7~15位を新たに発表。すでに発表済みの1~6位はアニメ映像とともに紹介され、草尾さんが「名セリフというよりも名シーンですね」と感慨深げに語ると、緑川さんは「三井の近くに木暮がいるといいシーンになる」と持論を披露。置鮎さんは、1位に選ばれた名セリフ「バスケがしたいです……」の収録当時について「ド新人で一生懸命というか、台無しにしちゃいけないと思いながらやっていた」と振り返っていた。
名台詞企画にて1位に輝いたのは、ご存じ三井寿の名言「バスケがしたいです……」。
本人曰く「ド新人だった」という三井役・置鮎龍太郎さんにとってはまさに出世作。もちろん桜木花道役・草尾毅さんや流川楓役・緑川光さんにとっても然り。
「新作でアフレコがしたいです」という続編への想いは役者としての、否、『スラムダンク』に魅せられた者としての、心からの想いなんだろうな。
■桜木&流川&三井で語る『スラムダンク』 草尾毅、アフレコ当時の熱い想い(アニメ!アニメ!)
そんな一方で、流川はセリフが少ないことから「ダブり(他のキャラクターの声も演じること)が多かった」といい、いま声をあてるなら「よりいい池上(陵南高校バスケ部の副主将)を提供したい」と冗談交じりに語っていたが、草尾さんはそんな緑川さんの陰の努力を語る。
「休憩中とかに『ドアホ』のひと言とか、『ふ~』っていう息遣いとかを延々と練習してて、すごい集中力だなと思いました」と暴露されると、緑川さんは「長いセリフだとちょっとイメージと違っても喋っていくと挽回できるけど、『ドアホ』は『ド』でミスったら終りですからね(笑)」と緊迫の収録を思い出しながら照れ笑いを浮かべていた。
こちらはアフレコでの裏話。流川役の緑川さんはメインキャストでありながら兼役をすることもあって、「ディフェンスに定評のある池上」こと陵南の池上も演じていたという。
極めて少ないセリフで流川というキャラを表現しなくてはいけない。そんな緑川さんの苦労も伺えるなぁ。
さて、声優陣がアニメの思い出を熱く語り、再アニメ化を願うファンの想いが盛り上がったその頃……。
『スラムダンク』の作者にして、その後も『バガボンド』や『リアル』というヒット作を送り出し。最近では宮本武蔵や親鸞や伊勢神宮、そして建築家・ガウディとも共作を果たして「漫画家」という枠を超えた活躍をしている井上雄彦先生は、こんなコメントをしていた。
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そんな井上氏に昨今の人気漫画の実写映画化について意見を求めると「僕には他人事ですね」と笑顔。「それぞれ考え方があるので、肯定も否定もしませんが、僕は漫画の中で、キャラクターや世界がすでに命を持って存在しているものだと思うので、同じ名前で『どう見ても違うよね』というものを作られるのは抵抗があります。まったく別物と考えるならいいのでしょうが、今のところ僕はそういう風には考えられないので」。
「同じ名前で違うモノを作られるのは嫌だ」という井上先生のポリシーは、吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作とした漫画を描きながら、題名を『バガボンド』と別の名前(=井上先生曰く「どう見ても違うよね」)にしたことにも現れている。
井上先生は『スラムダンク』のアニメ化についても、当時から遠回しに否定的な発言をしていたっけ(「漫画は漫画で独立した文化だと思っている」とか「メディアミックスを有難がるのもどうかと思う」とか)。
これには、アニメも楽しんでいた身としては、正直残念に思ったりして。
井上先生がメディアミックスに肯定的な考えを持っていたら『スラムダンク』も『バガボンド』も『リアル』も、とっくに実写化されていたんだろうな。
もっとも、『バガボント』の原作である『宮本武蔵』は大河ドラマを含め幾度も映像化されている定番中の定番なんだけど。