戦え!クーレスト

「う…うう…し、死ぬ前に一度、緑川光さんに会いたかった」

COOLEST【坂本盤】

COOLEST【坂本盤】

COOLEST【カスタマイZ盤】

COOLEST【カスタマイZ盤】






「何ィ?!お前、緑川光のファンって言っても、どうせ『坂本ですが?』からのにわかファンだろうがっ!
俺なんか『新世紀GPXサイバーフォーミュラー』の頃からファンなんだぞっ!
お前みたいなミーハーがファンを名乗るんじゃねえっ、汚れるからよっ!!
お前の墓には『氷河流のファンここに眠る』って書いといてやるからな」


「おおお…お前ってやつは~(泣)」
というワケで『坂本ですが?』の坂本役で見事な「クーレストぶり」を演じた緑川光さんに、このエントリーを捧げます(←クールに却下不可避)


今回は『坂本ですが?』から緑川光さんを知ったニワ……もといビギナー諸子におススメしたい、緑川さんの「アーリーデイズ」ことデビュー間もない頃の代表キャラを独断と偏見で紹介します。


■新条直輝(『新世紀GPXサイバーフォーミュラー』シリーズ)
新世紀GPXサイバーフォーミュラ BD ALL ROUNDS COLLECTION ~OVA Series~ [Blu-ray]

新世紀GPXサイバーフォーミュラ BD ALL ROUNDS COLLECTION ~OVA Series~ [Blu-ray]

記念すべき緑川さんの初レギュラー。ポジションとしては主人公・ハヤトのライバルで、高飛車で自信家な天才気質のキャラクター。……だったのが、話が進むにつれて挫折や苦労を重ねて、その度に努力で這い上がるという人間味溢れるキャラへと変貌。それ故にファンからは「根暗」だの「不幸」だのネタにされることも。
緑川さんも当時のアニメ誌のインタビューで「新条ってファンからは嫌われているんですよね。僕にとっては初めてのレギュラーなのに」と、かなりガチ気味に凹んでいたっけ。
そんな新条も『サイバー』が約10年に渡るロングラン作品になる中で、様々な活躍を見せるようになった。緑川さんを語る上で欠かせない「原点」のはず。


人造人間16号(『ドラゴンボールZ』)
今となっては、ちょっと意外とも思われるキャスティング。「人造人間編」に登場するキャラで、モヒカン頭の大男。しかも寡黙で普段は何を考えているか窺い知れない。ミステリアスでラスボス的な雰囲気を漂わせる「謎の男」。となればキャリア豊富なベテランが演じるところだけど、それをデビュー数年の緑川さんが演じたのは異例の大抜擢ともいえた。しかし、緑川さんが演じたことで「人造人間らしからぬ、穏やかで心優しい好青年」というキャラ付けがより強くなった。
緑川さんはこの後も、オリジナルキャラのパイクーハン(悟空のあの世でのライバル兼仲間となる格闘家)を演じ、『~改』以降は故・鈴置洋孝さんに替わり天津飯を演じるなど、『ドラゴンボール』とは縁が深い。


流川楓(『スラムダンク』)
The spirit collection of Inoue Takehiko SLAM DUNK Vol.3 流川 楓 (再生産)

The spirit collection of Inoue Takehiko SLAM DUNK Vol.3 流川 楓 (再生産)

SLAM DUNK Blu-ray Collection VOL.1

SLAM DUNK Blu-ray Collection VOL.1

SLAM DUNK Blu-ray Collection VOL.2

SLAM DUNK Blu-ray Collection VOL.2

SLAM DUNK Blu-ray Collection VOL.3

SLAM DUNK Blu-ray Collection VOL.3

SLAM DUNK Blu-ray Collection VOL.4

SLAM DUNK Blu-ray Collection VOL.4

SLAM DUNK Blu-ray Collection VOL.5

SLAM DUNK Blu-ray Collection VOL.5

SLAM DUNK THE MOVIE Blu‐ray [Blu-ray]

SLAM DUNK THE MOVIE Blu‐ray [Blu-ray]

声優・緑川光出世作」と言えばコレ。天才バスケ選手・流川のクールさは、『坂本ですが?』の坂本に通じるモノがある。……つーか、『坂本ですが?』という作品自体が「もしも流川が普通(?)の学生生活を送っていたら」というコンセプトで描かれたんじゃねぇかとツッコミ入れたくなる程。ならば、流川をクールかつスタイリッシュに演じた緑川さんが坂本を演じるのは、まさに大宇宙における揺ぎ無き運命!
そんな流川のクールさ、即ち「無口ぶり」ついて。当時の緑川さんはラジオなどで「セリフは"息遣い"だけの回も多い」とか「流川よりもガヤ(観客などの声)の方でのセリフが多い」なんて笑い話にしていたっけ。
あと、兼役で「ディフェンスに定評のある池上」ことライバル校・陵南の副キャプテン池上という、結構重要なキャラを演じていたことも有名。緑川さんも近年のインタビューで「今ならより良い池上を演じられそう」と語ってて、流川と同様に思い入れのあるキャラらしい。


ヒイロ・ユイ(『新機動戦記ガンダムW』)
ガンダムに憧れて声優を志した」と公言していた緑川さんにとって、念願の「ガンダムの主役」。それもクールで寡黙な上に、1話でヒロインのリリーナに「お前を殺す」と言うほどのキチガ……もといインパクト溢れる主人公。そんな言動も、コロニーの武装組織からガンダムと共に地球へ送られたパイロット、否、テロリストという素性を考えれば納得。
しかし、戦うマシーンとして感情を無くしたはずのヒイロが戦いの中で様々な流転を経て、人間らしさを徐々に取り戻してゆく様子も見どころ。


……と、長年に渡って寡黙でクールなキャラクターを数多く演じている緑川さん。では、ご本人も寡黙でクールかというと……例によって「キャラクターと中の人は別物」なワケで。ラジオでのユーモアに満ちたトークにも定評がある。現在では文化放送のゲーム情報番組『せがあぷラジオ』で、今井麻美さん・内田彩さんと共にパーソナリティを務めている。元々、ゲームマニアだという緑川さん。この番組でもそのディープかつマニアックなプレイぶりから「レジェンド」の称号で呼ばれているほど。


もちろん、声優としても、既に充分「生ける伝説(リビングレジェンド)」なのは、ご存じの通り。