声優さんアーリーデイズ特集(田村ゆかり編)

アラフォー・・・・・・もとい、長年活躍している女性声優さんのデビュー間もない頃の出演作品を紹介する「声優さんアーリーデイズ」特集。前回の堀江由衣さんに続いて、今回は共に「やまとなでしこ」としてデビューした田村ゆかりさんのアーリーデイズを紹介。
田村ゆかりさんと言えば、先ごろ「一斉終了」こと長年続いてきたキングレコードとのアーティスト契約が終了したことで騒ぎになったけど。あくまでも終わったのは「キングレコードとの契約」であり、田村さん本人はアーティスト活動を続けることを明言しているし、何より声優活動は変わり無く続けるようなので一安心。
そんな今だからこそ、「声優・田村ゆかり」のこれまでの歩みを振り返りたい、これからの活躍に想いを馳せたい。そんな人たちにお勧めしたい「田村ゆかり・アーリーデイズ」を紹介します。





田村ゆかりさんもデビュー間もない頃は『クレヨンしんちゃん』や『名探偵コナン』や『機動戦士ガンダム第08MS小隊』など、色々な作品で下積みよろしく端役をこなしていました。そして、2000年頃からレギュラーを得る機会に恵まれて、以下の人気作品に出演していました。


■2000年『勇者王ガオガイガーFINAL』(光竜、闇竜、天竜神)

勇者王ガオガイガー FINAL GRAND GLORIOUS GATHERING DVD BOX

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1997年に放送された「勇者シリーズ」の最終作品『勇者王ガオガイガー』の続編OAV。田村さんが演じたのはシリーズ史上初となる「女性型勇者ロボ」。しかも、天然ロリギャル風の光竜に、クール系お嬢様の闇竜という性格正反対な双子ロボ。そして両者が合体した天竜神を含めた3役を見事に演じている。


■2001年『ギャラクシーエンジェル』(蘭花・フランボワーズ
ギャラクシーエンジェルZ Blu-ray Box

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当時は『デ・ジ・キャラット』『アクエリアンエイジ』などの人気作を送り出し、アニメ業界を席巻していた「ブロッコリー」によるメディアミックス作品。美少女で編成された「エンジェル隊」の活躍を描いたSFコメディで、田村さんが演じる蘭花はメンバーにおけるお姉さん的ポジション。しかも、オトコとお金が大好きという欲望丸出し……もとい、とっても素直で親しみの持てるヒロインです。


■2001年『スクライド』(由詑かなみ)
スクライド Blu-ray BOX

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1999年に放送されてアニメファンの間で話題となった『無限のリヴァイアス』のメインスタッフ「監督:谷口悟朗、脚本:黒田洋介、キャラクターデザイン:平井久司」が、再び集結して送り出したバトルアクションアニメ。近未来の日本を舞台に、「アルター」という特殊能力を持つ個性的なキャラが、その生き様を賭けて壮絶な戦いを繰り広げる熱くて濃い一作。
そんな作風の中、田村さん演じる由詑かなみは一服の清涼剤と言うべき存在。幼さと礼儀正しさの中に強さを秘めながらも、主人公・カズマの世話を焼く姿はまさに「理想の妹系キャラ」だぞ。


■2002年『おねがい☆ティーチャー』(森野苺
ワケあり男子高校生と美人女性教師(しかも正体は宇宙人!)の純愛を描いた青春アニメ。その人気から舞台となった長野県の木崎湖周辺には多くのファンが訪れるようになり「聖地巡礼」の始祖となったことでも有名な一作。
田村さん演じる苺は、見た目のクールさとミステリアスな言動という相反する魅力を持ったロリっ娘キャラ。その人気から、翌年放送された続編『おねがい☆ツインズ』にも登場。さらには約10年後に制作されたリメイク的作品『あの夏で待ってる』でも田村さん演じる容姿が酷似したヒロイン「山乃檸檬」が登場。
井上喜久子さんの代表作として語られることの多い『おねがい』シリーズだけど、田村ゆかりさんの出世作としても語られるべき。


■2002年『ぴたテン』(美紗)
デ・ジ・キャラット』の作者・コゲどんぼ先生による同名漫画のアニメ化作品。田村さんが演じたのは主人公の落ちこぼれ天使・美紗(なお、これが記念すべき初主演とのこと)。
ドジだけど天然でひたすら明るくて、「てひひ~」という笑い声や「~っス」という口癖は、田村さんのボイスも相まってかなり萌える。


■2004年『魔法少女リリカルなのは』(高町なのは
もはや説明不要。田村ゆかりさんが主人公を演じてED曲も歌うという「This is 田村ゆかりアニメ」と言うべきアニメ。
明るくて可愛らしい魔法少女かと思いきや、その実態は攻撃魔法を全力全壊全開でブッ放つ「魔砲少女」だったりする。しかも、1作目では9歳のロリっ娘だったけど、3作目『Strikers』では「19歳の職業軍人」というアダルティな姿に成長しているという。このシリーズを通して「声優&アーティスト・田村ゆかり」の様々な魅力を堪能できる、ファンにとってはマストアイテムとなる一作。


■2005年『極上生徒会』(蘭堂りのプッチャン
極上生徒会 Vol.1 [DVD]

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田村さんが当時アーティスト契約していたコナミが企画・原作を手掛けたオリジナル作品にして、田村さんが主演&主題歌を務めた、いわばスターシステム的な作品。
田村さんが演じたのは個性的な生徒が集う女子高の生徒会で奮闘する転校生・りの。そして、りのが常に右手に付けている謎のパペット・リズナーのプッチャンという二役。特にプッチャンはやさぐれた悪ガキ風の口調なので、田村さんの意外な演技が楽しめるぞ。


■2006年『おとぎ銃士 赤ずきん』(赤ずきん)
こちらもコナミが手掛けて田村さんが主演&主題歌を務めた作品。一見すると童話をモチーフにした冒険ファンタジーで、放送時間は土曜日の朝9時台ということでキッズ向けだけど。田村さんが実写で登場する主題歌のCMも流れて、大きなお友達へのアピールもバッチリな一作。。


……という具合に、田村ゆかりさんの「アーリーデイズ」を振りかえってみました。基本的に主役やメインヒロインを演じた作品をチョイスしてみましたが、他にもセミレギュラーやゲストキャラで出演した作品となると膨大なことに。また、演じたキャラのタイプも、ロリっ子もいれば年長のお姉さまがいたり、天真爛漫なキャラもいればクールでミステリアスなキャラもいたり。演技や声質の幅広さには驚かされるばかり。
アーティスト活動では、それこそ「永遠の17歳アイドル路線」をアピールしていたので、そのイメージに合ったキャラを担当することも多かったけど。そのアーティスト活動を「一区切り」にしたことで担当するキャラにも、引いては声優活動全般にも幅が出ると期待してます。個人的には洋画吹替えやナレーションもやって欲しい所。


そして何より……


田村ゆかりさん!
2月27日のお誕生日おめでとうございます!
御年40歳!不惑!Forty Years Old!への突入を、心よりお祝い申し上げます!










……ほら、ご本人が公式サイトで認めたからさ、大丈夫でしょ。