声優さんアーリーデイズ特集(沢城みゆき編)

ベテラン声優さんの若き日の出演作を紹介する企画「アーリーデイズ」の再開第5弾。
今回は沢城みゆきさんのアーリーデイズを紹介。

沢城さんは10代から声優として活躍。今では少年キャラから女性キャラ、それも美少女キャラから年長の美女キャラまで、実に幅広い演技を披露しています。また、洋画吹替や報道番組のナレーションまで、多岐に渡る活動を見せています。
そんな沢城さんも、この度「おめでた」のため、今夏より産前・産後休業、育児休業に入ることが発表されました。お仕事もプライベートも順調な歩みを続け、もうすぐ人生最大の「節目」を迎える沢城さん。そんな沢城みゆきさんのアーリーデイスを紹介します。







■1999年『デ・ジ・キャラット』シリーズ(プチ・キャラット
Di Gi Charat DVD-BOX

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ウィンターガーデン [DVD]

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当時、新進気鋭のキャラクタービジネス会社として注目されていたブロッコリーの看板作品。主人公デ・ジ・キャラット役は公開オーディション(会場は六本木ヴェルファーレ!)で選考され、沢城さんは「審査員特別賞」を受賞。妹分であるプチ・キャラット(通称「ぷちこ」)役に抜擢。なお、当時の沢城さんは14歳の現役女子中学生ということでも話題になりました。
沢城さんが演じる「ぷちこ」は幼女ながらもクールで口数も少なめ、しかし時折ぼそっと毒を吐く。そんな強烈なキャラを、デビューながら見事に演じました。
また、共演者の真田アサミさん・氷上恭子さんと「三姉妹」よろしく、作品関連のイベントやラジオ番組に多数出演。特にラジオ番組では、リスナーからのハガキ(←時代を感じるぜ!)で読めない漢字があると、「家族会議」よろしく真田さんや氷上さんから教えて貰っていた、そんな初々しくも微笑ましい一幕もありました。
声優・沢城みゆきを語る上で欠かせない「原点」となるキャラなので、未見の方は是非ともご覧になって欲しい一作。


■2000年『ギャラクシーエンジェル』シリーズ(ミント・ブラマンシュ
ギャラクシーエンジェルZ Blu-ray Box

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こちらもブロッコリーの作品で、ゲームやコミックとメディアミックス展開をした中のアニメ版。個性的な美少女たちによる戦隊「エンジェル隊」の活躍を描いたSFコメディ作品。
沢城さん演じるミントは良家のお嬢様で上品な口調や佇まいをしながらも、実は着ぐるみマニアで腹黒というクセのあるキャラぷちこが無口なキャラだったので、このミントで「沢城みゆきの演技」を初めて意識した人も多いのでは。
本作はシチュエーションコメディ風の一話完結なので、シュールな話からシリアスな話まで多彩なエピソードがあり、沢城さんらキャスト陣の様々な演技が楽しめるはず。


■2001年『ココロ図書館』(いいな)
ココロ図書館(1) [DVD]

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ココロ図書館 ORIGINAL SOUNDTRACK

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人里離れた場所にある図書館で働く司書の三姉妹「こころ」「あると」「いいな」と、来館者との交流を描いたハートフルアニメ。
沢城さん演じる「いいな」は三姉妹の長女。お姉さんキャラのお約束に違わず、優しくて天然ボケ気味で妹大好きなシスコンという愉快なキャラ。そんなお姉さんキャラを、『デ・ジ・キャラット』では三姉妹の末っ子ポジションだった沢城さんが演じていたというのは配役の妙だ


■2001年『しあわせソウのオコジョさん』(コジョピー)
しあわせソウのオコジョさん 1 [DVD]

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しあわせソウのオコジョさん 新主題歌

しあわせソウのオコジョさん 新主題歌

声優・沢城みゆきにとって、記念すべき初主演作品(当時16歳!)。ひょんなことから人間に飼われることになった野生のオコジョ「コジョピー」と、アパート・しあわせ荘に住む個性豊かな住民たちが巻き起こす騒動を描いたコメディーアニメ。
沢城さん演じるコジョピーはヤンキー気質な雄オコジョ。しあわせ荘の住民へ事あるごとにケンカを挑むも、人間キャラからは「シャーッ!」と鳴いているようにしか見えないのが、何ともユーモラス。
それまで少女(女性)キャラを演じてきた沢城さんにとっては、それまでのイメージを覆すヤンチャな"少年"キャラは強烈でした。


■2002年『ぴたテン』(樋口湖太郎)
ぴたテン サウンドトラック「幸せ音楽会」 Vol.1

ぴたテン サウンドトラック「幸せ音楽会」 Vol.1

ぴたテン サウンドトラック「幸せ音楽会」Vol.2

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「ぴたテン」ヴォーカルアルバム 天使たちの合唱会

「ぴたテン」ヴォーカルアルバム 天使たちの合唱会

ちいさなまほう

ちいさなまほう

地上界にやってきた天使の美紗と、そんな美紗にぴたっと纏わりつかれるようになった少年・湖太郎を中心に描かれるコメディ作品
沢城さん演じる湖太郎は、思春期を迎えたナイーブな少年。美紗の熱烈なアプローチに戸惑ったり迷惑がったりしながらも、徐々に心を開いてゆく。
コジョピーとは正反対の少年キャラを見事に演じ、演技の幅広さを印象付けました。


というワケで沢城みゆきさんのデビュー間もない頃、それこそ中学・高校時代の出演作品を紹介しました。当時から幼女に美少女に年長の女性、ヤンキーなオコジョに思春期の少年まで、現在にも通じる演技の幅広さを見せていました。まさに「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」(←意味はググれ)というべきか。
そんな沢城さんも、今では押しも押されぬ人気声優になって、プライベートでもご結婚されて、もうすぐ母親になろうというから。『デ・ジ・キャラット』の頃から知っていて、ラジオでの「家族会議」の様子をハラハラしながら聴いていた身としては「みゆきちゃん…本当に…立派になって…」と、嫁いだ我が娘の幸せを見守る気分です。いや、マヂで。